【Zabbixサーバー構築 #5】VeeamBackup&Replication(無償版)によるDebianのイメージバックアップ

概要

VeeamBackup&Replication(以下、Veeam)にはLinuxサーバーにインストールすることで、イメージバックアップまでできる無償版が存在します。 イメージバックアップを取得することで、ディスクが破損した場合でも復旧出来たり、テスト環境を保存しておいて複数の環境にコピーすることが出来るようになります。

環境

ハードウェア

ソフトウェア

  • Debian 11 (bullseys)
  • Veeam Agent for Linux Free 5.0.1

インストール

1. Veeam(無償版の)ダウンロード

Veeam Software – データ保護戦略を加速する

左上の「製品」→「全ての無償ツール」から「Veeam Agent for Linux Free」をダウンロードします。 ダウンロードにはアカウントの作成が必要です。 f:id:infrablogger:20211106225536p:plain

2. ダウンロードしたファイルをサーバーにコピーする

RloginのSFTP転送機能でファイルをサーバーにコピーします。 f:id:infrablogger:20211106230232p:plain f:id:infrablogger:20211106230601p:plain

3. インストールする

# apt install /home/user/veeam-release-deb_1.0.8_amd64.deb 
# apt update
# apt install veeam

4. バックアップ用USBディスクを初期化してマウントする

ディスクを接続して接続先の識別子を確認する 下の例だと sda1 が外付けディスク

# lsblk -f
NAME         FSTYPE FSVER LABEL UUID                                 FSAVAIL FSUSE% MOUNTPOINT
sda                                                                                 
└─sda1       vfat   FAT32       28BF-2A2F                                           
mmcblk1                                                                             
├─mmcblk1p1  swap   1           efe99b5a-5ec9-4585-babd-621abe16f6ad                [SWAP]
├─mmcblk1p2  vfat   FAT32       0C93-B305                              89.2M     4% /boot/efi
└─mmcblk1p3  xfs                e3f180c1-1c0a-4de4-9980-6ef22651ba8f   51.6G     4% /
mmcblk1boot0                                                                        
mmcblk1boot1

バックアップディスクを初期化する

# mkfs.xfs -f /dev/sda1

自動マウントの設定をする マウントポイントは /data とする

# mkdir /data
# echo "UUID=$(lsblk -n -o UUID /dev/sda1) /data xfs defaults 0 0" >> /etc/fstab
# mount -a

5. Veeamのエラー回避のための設定

重要!バックアップエラーを回避するための設定

# cp /proc/kallsyms /boot/System.map-`uname -r`

6. Veeamの初期設定

# veeamconfig ui

ライセンスの許諾 f:id:infrablogger:20211106231103p:plain

リカバリメディアの作成 無線LAN経由でリカバリなどする場合には、ドライバを追加でインストールしたパッチ済みISOが必要です。 今回は、外付けUSBディスクへのバックアップを想定しISOイメージは標準のものを利用します。 f:id:infrablogger:20211106231143p:plain

ライセンスファイルの指定 有償版のライセンスを持っている場合はここで指定することが出来ます。 無料版を利用する場合は空欄のままで進めます。 f:id:infrablogger:20211106231426p:plain

7. バックアップ設定

f:id:infrablogger:20211106234514p:plain

f:id:infrablogger:20211106234539p:plain

f:id:infrablogger:20211106234606p:plain

f:id:infrablogger:20211106234635p:plain

f:id:infrablogger:20211106234731p:plain

f:id:infrablogger:20211106234752p:plain

8. バックアップの実行

f:id:infrablogger:20211106235820p:plain